ミドルセミナー「歴史に学ぶ」

グレン 「日本人はどうしてリスクを恐れて何も変化を起こさないのだと思いますか?」

 森岡 「その多くは変化を起こす必要性を理解していないからです」

この会話は、米国ユニバーサル社から招かれ、短期間で経営合理化を推し進めて、わずか数年で株式上場をさせるまで経営再建を成し遂げたリーダー、グレン・ガンペルとUSJ入社後 3 年間(2011 年~2013 年)、大幅に集客を増やしただけではなく、チケット価格も値上げし、USJをV字回復させた森岡 毅が面会した時の一部です。

この会話の中で変化を起こす必要性に触れています。私たちはどうしても今が問題なく過ごせていると変化を望まない傾向があります。

「今まで事故なく施工できているのだから、このままで良いんじゃないのか?」

「生活できるだけの給料が出て、問題なく過ごせているのだから無理する必要ない」

しかし、現実は現状がいつまで維持できるのかなど誰にも予想できません。明日には思いもよらない事故を起こしてしまうかもしれないし、その事故の影響で受注量が減り給料にも影響が出るかもしれない。

ネガティブな考え方ですが、絶対にないとは言い切れません。

では、どうするのか?

その答えの一つに「攻める安全管理」や「会社の成長と社員の幸せ」という言葉が繋がってくると思っています。

もちろん攻める変化や成長していく変化にもリスクはありますが、それは自分たちで考え実行していく変化の中での出来事なので、ある程度のリスク管理ができるはずです。

そのリスクは突発的に降ってくる想定外の事故などとは違うのです。

ここに変化を起こす必要性があると思っています。自ら行動し能動的に受けるリスクと、突発的に起こる出来事で受動的に受けるリスク。どちらがリスクを軽減できるかがわかると思います。

変わりゆく世情の中で取り残されないためにも、「攻める安全管理」や「会社の成長と社員の幸せ」を意識して事業所を日々より良くしていくために変化を恐れずに頑張っていきたいと感じました。

共立建設㈱ 甲府事業所 大澤 昇平