火災防止アクションプラン 高崎建設
建築現場の火災は、何年もかけた重労働を煙と共に台無しにします。2019年2月25日に中央線水道橋~飯田橋間で発生したケーブル燃焼による火災では、177本が運休し最大で4時間半の遅れが発生しました。約28万人のお客様に迷惑をかける大きな輸送障害となりました。また燃焼したケーブルは約4mほどですが、交換を要するケーブルは想像できないほど長いはずです。他社で起こした事故事象ですが、交通建設様の工事従事者全員で継続することを目指す取り組みで「火花等の飛散による火災防止アクションプラン」を元にした高崎建設の取り組みを紹介します。
1.計画段階で火花などによる火災リスクを低減
①火花が出にくい切断機ハイパーレールカッターを購入し、火花などによる火災リスクの低減
②火花が出る作業は、燃えやすいものがある箇所を避けて計画する
③現場点呼で勘所ツボを使用し具体的な養生方法や施工手順うを
2.作業内容にあった飛散防止用具を使用
①不燃性シートなどの品質性能を確認し、作業ごとに適切な飛散防止を実施する
②作業で使用した不燃性シートは現場に仮置きせず必ず持ち出す。
3.火花は広範囲に飛散しやすいことを確認し十分に散水
作業前に広範囲に散水(湿潤)し、温度上昇を制御できる環境で作業
4.残火の確認方法のレベルアップ
残火の確認方法として「サーモカメラ」を導入し当夜の火気使用箇所の温度を撮影、記録しデータとして保管
建設現場には多くの出火原因が潜んでいます。ほんの些細なことだと思われがちですが、前述の火災のようにたくさんのお客様に影響する大規模な火災になることがあります。今後、同じような事象を起こした建設会社は潰れてしまうかもしれません。我々はこの「火災防止アクションプラン」で決めた内容を愚直に守り、同様な火災と事故を起こさぬよう(他山の石)列車の安全安定輸送に努めたいと思います。会社全体で、防火に対する意識を向上しなければならないと感じました。 高崎建設 石松